LEDの種類
省エネと長寿命で注目されるLED照明ですが、最近では種類も豊富になってきていて
家庭などでよく使用される電球タイプ、ダウンライト、シーリングライト、店舗、オフィス、工場などでよく見られる蛍光灯、コンパクト蛍光灯、スポットライト、水銀灯、投光器型など、ほとんどの既存照明の代替品があると思われます。
LEDの寿命
白熱ランプ:約1,000~2,000時間
蛍光ランプ:約6,000~12,000時間
LED:約40,000時間(光束維持率70%)使用開始時の明るさの70%程度になる時間
LED電球は、従来の白熱電球や蛍光灯のように突然切れて、点灯しなくなることはなく、使用しているうちに次第に光力が弱くなっていきます。
LEDと蛍光灯の比較表
①経済面
蛍光灯型LED蛍光灯を導入すると、16~23W(40形当)という、従来の蛍光灯の約半分の消費電力で点灯することができます。 そして、二次効果として熱をほとんど発生しないことから空調負荷も低減し、冷房効率の向上が見込めます。
②性能面
蛍光灯型LED照明は従来の蛍光灯と比べて、格段の省エネ効果と長寿命をほこります。 従来品の蛍光灯の平均寿命が8,000~12,000時間であるのに比べ、蛍光灯型LEDの寿命は約4倍の40,000時間とされています。LED蛍光灯の寿命は一般的に初期照度値から70%まで下がった時をいいますが、寿命を過ぎても急に切れてしまうことがなく、急な消灯にあわてる心配がありません。 また、過酷な環境下(使用基準に基づく)でも発光効率が落ちることはありません。LED照明は点灯した瞬間100%点灯となりますが、LEDは点滅に強く、頻繁にオンオフしても寿命に影響はありません。
③環境面
蛍光灯型LEDは有害物質を使用していませんので従来品のように割れて破片が飛び散る心配もありません。 そして白熱電球や蛍光灯と比べて有害な紫外線や熱線をほとんど発することがなく、近接した照明による商品の焼けなども起こさない高い安全性が特長です。
④消費電力、寿命比較
LED化で受けられる保証
商品の保証期間
直管形ランプ:5年間
LED電球:1年間
その他(HIDランプ、屋外灯、照明器具):3年間
※メーカーや商品によってそれぞれですが、上記は一般的な保証期間になります。
LEDの装着法
直管蛍光灯型LEDの場合
①器具交換
既存蛍光灯器具をLED器具に器具ごと交換する方法で、既存器具が古い、
破損していてリニューアルしたい時などにお勧めです。
最近の物だと、器具の厚みが薄く天井の見た目がすっきりする物もあります。
※メリット、デメリット
リニューアルを行うことができますが、一方、大量の照明器具の廃棄物が発生する。器具ごとの交換になるので導入費用が高い。
②バイパス工事(既存器具使用)
蛍光灯用器具内にはすべての器具に安定器という装置が備わっています。
安定器は蛍光灯を発光、明かりを安定化させるために動作する装置であるため
LEDを発光する際にはこの安定器は必要ありません。
安定器の取り外しを行う工事のことを一般的にはバイパス工事、または直結工事と呼ばれています。このバイパス工事にて安定器を取り外し、LEDランプ対応の配線に変更する工事を行います。
※メリット、デメリット
既存照明器具が使用できるので、器具ごと交換するよりも導入費用が安く大量の廃棄物が発生せず、環境面でエコロジーな工事といえます。ただバイパス工事後は元の蛍光灯を使用することができなくなります。
ソケットに破損がある場合などはこの工事は行えず、器具交換をお勧めする事があります。